臭化メチル代替技術によるイチゴ萎黄病の防除

摘要

臭化メチルに替わるイチゴ萎黄病の防除技術として，クロルピクリン剤のうね内処理や露地及び施設での太陽熱消毒による防除効果，また，土壌消毒時の低透過性フイルム被覆の防除効果について検討した．土壌消毒剤ではクロルピクリンテ－プ状製剤のうね内処理（うね幅105cm）の効果が高かった．梅雨時期のハウス密閉による太陽熱消毒でも，菌密度の増加を抑制し，発病抑制効果が認められた．さらにダゾメット粉粒剤との併用処理で効果が高まった．露地太陽熱消毒ではビニルの二重被覆により発病抑制効果が認められた．また，低透過性フイルム被覆により，クロルピクリンテープ状製剤，ダゾメット粉粒剤では効果が高まった．