p53発現状態は再発乳癌において内分泌治療無効性を予言する重要な分子マーカーである：団体評価

摘要

ホルモン受容体の状況は，乳癌患者における内分泌療法への奏効性を予言する上で最も重要な因子の一つになっている。しかしながら，エストロジェン受容体陽性腫瘍を有する患者の半数では内分泌療法が奏効していない。この集団においては，内分泌療法が効かないことを予言する一般的な因子が存在しない。最近になって，p53発現状態が全身療法の奏効性を予言する因子の一つとして広く用いられるようになった。それは，p53機能を欠く腫瘍細胞ではアポトーシスに導けないために，全身療法が有効でないからである。そこで，内分泌療法の効果とp53を含む生物学的因子との関連性を調べた.