ブドウ「紫苑Jの栽培推進に向けた取り組み-岡山地域の取り組み事例-

摘要

岡山インターや岡山空港周辺には，昔なが らのガラス室がきらきら光を受けて並んでい るのが良く見えます。この岡山市津高'一宮-高松地区は温室ブドウの産地であり，現在約50haの面積で100年以上前から「マスカット. ォブ、ァレキサンドリア」と「グロー 、コー ルマン（以下コールマン）」を主体に栽培し てきました。しかし，コールマンでは間引きゃ裂果対策 等栽培に手間がかかり，なおかつ着色が難し いため，10月以降に収穫でき作りやすく，消 費者が望む新しいブドウの導入が求められて いました。先進的な生産者が晚生ブドウを何種類か試 作してみたところ，着色、品質、作りやすさ 全てにおいて有望であった「紫苑」に注目し， 岡山地域では平成15年頃より栽培が開始され ました。