角度変更に伴う植え替えからの枝表現

摘要

この改作に先駆けての植え替えは、Ⅷ年の4月号で紹介していますが、植え替え時期ということもあり、ダイジェストで紹介し、その後の改作を、枝表現に注目しながら紹介したいと思います。木村氏の感性に学んで下さい。　この真鶴は、鉢に納めることを優先して植え込まれており、正面角度の正式な検討はまだされていませんでした。　そこで木村氏は、この樹の今の植え付けの正面検討から入っていきました。　まず、シャリと水吸いの絡み合う立ち上がりは大きな見所なのですが、真つすぐに立って見えることが気になっていたようです。また、屈曲して右に水平に流れる幹にも注目しました。　これらの問題点を解消する構想は、容易に立てられました。右を起こせば、立ち上がりは左に傾き、水平に右に流れていた幹も右上に斜上します。