長野県のモモ 品種動向と今後の振興について

摘要

長野県産のモモの出荷については，早場産地7月下旬より早生品種の出荷がはじまり， 遅場産地の極晩生種では9月下句まで出荷が 行われている。地区別には長野市，須坂市，中野市などの 北信地区が全体の75%を占め，次いで飯田市 を主体とする南信地区が15%,佐久市を主体 とする東信地区が10%弱の生産量となってい る。本年度と平成17年度を比較すると，生産量 は84% (17,890 t )，栽培面積は96% (l，090ha)， 結果樹面積は97% (l，000ha)とモモ全体で は減少傾向となっている。品種構成については白鳳，あかつき，川中島白鳳，なつつこ，川中島白桃，黄金桃で生産量の8割以上となり，その中でも主力品種' はあかつき、川中島白桃であり，この2品種 でモモ生産量のほぼ半数を占めている。