食料産業タラスターの展開～地域の概要と技術開発の必要性～

摘要

「食料産業クラスター」は、平成17年3月に閣議決定された「食料、農業、農村基本計画」において、農業と食品産業との連携促進の取組みの一つとして位置づけられ、平成17年度より推進されている。 そもそも、食料産業クラスターとは、ハーバード大学のMichael E Porterが「国の競争優位（1990年）」や「競争戦略論（1999年翻訳）」で提唱した産業クラスターの概念を、我が国の食料産業に当てはめた取組みであり、農林水産省が進める食料産業クラスターの施策では、①「食料産業クラスター協議会（生産着、製造業者、販売業者、大学、試験研究機関等が一同に会する場を設け、異業種の交流や連携による「物づくり」「ブランドづくり」を支援する地域拠点）」を都道府県単位に設置すること、②各食料産業クラスター協議会に連携を推進するプランナーとして「コーディネーター」を配置することが掲げられている。