心配される今年の初期生育と対策－トンネルピオーネ-

摘要

昨年は初期生育が弱く，6月下旬から成熟期まで副梢生長が旺盛で遅伸び型となりました0また，鮨次ぐ台風の襲来により発根時期や貯蔵養分蓄積時期に葉の傷みや落葉が見られました。 さらに8～10月の寡日照も加わり，秋根の発育や貯蔵養分の蓄積は良くないと考えられます。 このため，本年は初期生育が弱く，不発芽の発生や発芽の揃いが悪かったり，発芽後の生育の停滞などが予想されます。 また，花穂数は必要量はあるかも知れませんが花穂の発育は悪い（花穂が小さい，花菅が少ない，小さい）と思われます。 このため，結実不良や房型の乱れが心配されます。 実際に本年の加温作型では花穂数が少なかったり，花穂先端部の充実の悪い状況が見られています。