岡山県のモモ生産に期待すること

摘要

明治の初めに岡山にモモが導入されて以来,岡山では白桃や清水白桃なとの優良な品種が開発され,また多くの人の努力によって，量的にも質的にも岡山でのモモ生産は着実に発展した。 そして、昭和30年代には栽培面積2千ha,生産量2万t弱と，全国一のモモ産地に成長した。 ところが，その後は衰退の一途をたとり,当時に比べて現在の栽培面積は4割(800ha）,生産期は6割（12千t）にすぎない。 このため，岡山県におけるモモ生産の全国的な比重は低下し，現在では栽培面積で第5位,生産量で第6位である。