我が国のかんきつ類に発生するマツウラコナカイガラムシ（Pseudococcus sp.:コナカイガラムシ科）てと植物検疫で発見されるP. odermatti MILLER and WILLIAMSの比較

摘要

Pseudococcus odermattiほ、米国の植物検疫でコスタリカ産のサトイモ科Aglaonemaから発見された標本をポロタイプとし、そして世界各国の標本をパラタイプとしてMILLER and WILLIAMS（1997）によつて命名された。 このパラタイプには、我が国の植物検疫で米国フロリダ産グレープフルーツ生果実から発見された標本も含まれており（杉本，1999）、その後も同果実から度々発見されている。 また、MILLERらは、原記載において我が国から輸出されたヤツデから採集された標本を基に、我が国をP. odermattiの分布地域としている。