草生栽培に用いるォォナギナタガヤおよびナギナタガヤの出穂性と発芽特性

摘要

樹園地等の草生栽培に用いられるォォナギナタガ ャとナギナタガヤの出穂性と結実種子の発芽特性を比較検討 した。戸外における出穂始期はつくは，盛岡市ともにォォナギナタガヤの方がナギナタガヤと比較して約3週間程度早 かった。ォォナギナタガヤは無処理種子を10，13，16時間 日長のいずれの条件で栽培した場合でも出穂したのに対し， ナギナタガヤは5°Cの低温条件で30日以上処理した吸フX種 子を16時間日長で栽培した場合のみ出穂した。した力sつて， ナギナタガヤは出穂に低温条件を必要とする長日植物である ことが明らかとなつた。両種とも種子の発芽適温域は10-25°Cであつすこせ,5°Cおよび30°Cの発芽率はォォナギナタ ガヤの方がナギナタガヤより高かつた。雨種とも-3°Cで21 日間処理した吸水種子の死滅率は3%以下となり，低温耐性 が高かった。一方，35°C 21日間処理したォォナギナタガヤ の吸水種子の死滅率は31%であつたのに対し，ナギナタガヤ の同種子の死滅率は12%となり，高f显耐1生はナギナタガヤの 方が高かった。以上の様に，草生栽培への適用性や国内にお ける自生域拡大に関与する生態的特性が両種で異なることが 明らかになった。