コムギのフロリゲン遺伝子全同定と合成コムギにおける発現解析

摘要

ンコムギは複二倍体化によつて新たな機能や多様性を獲得し、親となった 栽培二粒系コムギよりも分布域を拡大した。 六倍体パンコムギは、四倍体のマカロニコムギ(ゲノム：AABB)と二倍体のタルホコムギ (DD)の交雑から、両方の親の形質を得て急速 に進化したと考えられる。しかし複二倍体化 によって同祖遺伝子の発現がどう再編成され てたか、またホメォログ間でどのような機能 分化が生じたかは未解明な部分が多い。本研 究は、ABD全ゲノムに存在することによりコ ムギの環境適応の拡大に直接関わると考えら れる「花成」を制御するコムギのフロリゲン 遺伝子FTFLOWERING LOCUS 7)に関し、同 一の機能を持ち由来親の異なる3つの遺伝子 をホメォログとし、それらの同定と合成コム ギとその親の系統で複二倍体化による/T遺 伝子の発現の変化を調べた。