機能性多糖を多く含有する裸性ォォムギ新品種「ビューファイバー」の育成

摘要

日本における国民一人当たりのォォムギの年間消費量は，1960年には8.1kgであったが，近年では0.3 kg前後 で推移している（農林水産省2010).イネやコムギなど 他の主要穀物と比較すると主食としての地位は低下した が，ォォムギ穀粒には食物繊維が豊富に含まれるという 特徴があり（文部科学省科学技術,学術審議会資源調査 分科会2010),とくにへミセルロースの一種である（1-3, l-4)-(3-D-グル力ン（以降，beta-グルカンと表記）とァラビノ圍 (l,4)-beta-D-キシラン（以降，ァラビノキシランと表記）が 多く含まれる（Henry et al.1987). p-グル力ンには血糖値 の上昇抑制(Liljeberg et al. 1996, Yokoyama et al. 1997, Bourdon et al. 1999, Cavallero et al. 2002)，血中コレステ ロールの低減(Newman et al. 1989, Mcintosh et al. 1991, Bourdon et al. 1999, Behall et al. 2004a, 2004b, Pins et al.2005) ,血圧降下作用（Hallfrisch " a/. 2003, Behall"a/.2006) ,免疫機能の活性化（Tada"a/. 2008)などのヒト