栄養教諭制度について

摘要

わが国の学校給食は，明治22（1889）年，山形県鶴岡町の私立恩愛小学校において，貧困児童を対象として，昼飯給与を行ったのが始まりとされている。 　 戦後は，困難な食糧事情のもとで，主として経済的な困窮と食糧不足から児童生徒を救済するための措置として再開され，昭和29年，学校給食法の制定をはじめとする制度面の整備等もされて，学校における重要な教育活動として定着し今日に至っている。現在，約1，053万人の幼児，児童，生徒が学校給食を受けており，実施率は93．2％である。 学校給食の管理を主な職務とする学校栄養職員（栄養士，管理栄養士）は，単独調理場，共同調理場ごとに定数の標準に基づいて配置されているが，平成15年5月1日現在，12，028人である（表1）。