新聞と映画の中のバイオサイエンス－肯定度を科学量論的に評価する－

摘要

メディアは大衆の価値観を代弁しているのか？ 逆に，大衆の価値観を先導しているのか？一般的には両面だと思うが，「科学技術」に絞ると，メディアが大衆の価値観を先導している（たぷん）．大衆自身の知識、経験が少ないからである．したがらて，メディアがバイオサイエンスを肯定的に描写すれば，大衆はバイオサイエンスに肯定的になり，逆に否定的に描写すれば否定的になる（たぷん）．それなら，メディアの中のバイオサイエンスは肯定的に描かれているのか，否定的に描かれているのか，と考えてみたが，そういう観点でメディアを評価する人はいなかった．そこで奇特にも，メディアの中のバイオサイエンスを評価する指標を考案し，具体的に「新聞」と「映画」を評価してみた．