良質肉豚づくりのための衛生管理技術飼養、衛生管理上の主な留意点（つづき）

摘要

先月号では良質肉豚づくりと関連のある飼養管理上の主な事項について記載しましたが、今回は衛生管理上の主な留意点について述べます。 　 今日、肉豚一〇〇頭以上を経営する戸数が肉豚飼養戸数の約六二％を占め、またこれらによって飼養頭数の約九四％が飼育されています。 さらに二、〇〇〇頭以上の経営では飼育戸数では五、九％ですが頭数では約四五％を占めています。 いっぽうでは、豚の飼育形態は逐年高密度集約化飼育の方向をたどってきました。 そして各養豚場では経営の合理化を図るため、定時定量出荷を指向し、一定の豚の集団は一つの生産ロットとして扱われてきています。 ウイークリー養豚と呼ばれている生産方式もこのよい例です。 このような背景の中で豚の病気の発生のしかたも昔とは様相が変わってきました。