肉用牛経営をよくする 生産性向上技術:第42回牛白血病について(1)

摘要

わが国での牛白血病の発生は、昭和2年に岩手県へ輸入された種雄牛において初めて報告されました。その後は乳牛を中心に散発的に発生していましたが、最近では乳牛および肉用牛において全国的に発生しています。特に、牛白血病ウィルス(BLV)によって伝播される地方病型の成牛型白血病は、平成W年に家畜伝染病予防法に基づく届出伝染病に指定され、肉用牛においても年々発生が増加する傾向にあり、大きな損失を与えています。