肉用牛絰営を安定させる生産性向上技術第3回病原体が原因による下痢を防ぐには

摘要

下痢を起こす病原体には、ウィルス性(ロタウィルス.コロナウィルス)、細菌性(病原性大腸菌、クロストリジゥム、サルモネラ)、原虫性(コクシジゥム、クリプトスポリジゥム)、寄生虫性(乳頭糞線虫、条虫)などの多くの微生物があります。新生子牛に発生が多い病原体としては、ロタウィルス.コロナウィルス、病原性大腸菌などがあります。さらに月齢が進むとコクシジゥム、ク口ストリジゥムなどの発生がみられます。これらの病原体は単独感染より、むしろ二種類以上の混合感染が多くみられ、症状を複雑化あるいは増悪化させて発育障害や死廃事故など大きな被害を与えています。そこで、今回はそれぞれの原因と対策を紹介します。