純、国産鶏の将来展望業界をどうとらえているか:日比野義人代表取締役社長に間く

摘要

昭和37年、国内の養鶏産業の地盤が確立されていないにも関わらず、日本はヒナの流通において外国に門戸を開放してしまった。外国鶏の勢いにのまれ、多くの孵化業者が自己育種鶏の改良事業を放棄してい<中で、㈱後藤孵卵場は国産鶏の絶滅危惧を予測し自社の育種改良に活路を見いだすベく研究を重ね、昭和：^年、自社のブランド「ゴ卜ゥ360」、現在の「さくら」を作出。そして昭和S年、自社のブランド「ゴトウ1000」、現在の「ちみじ」を作出した。結果的に国産採卵鶏育種改良事業を手掛ける唯一の民間企業となった。「卵にいかに付加価値を付けて販売するか」、中小規模の養鶏農家の生き残りには直売が必須であることを積極的に顧客に指導してきた同社。現在曰本の採卵鶏のなかで国産鶏が占める割合は4-5%。