スリランカ国で行われている 小規模酪農改善プロジェク卜の活動状況と その評価について

摘要

スリランカ国（以下「ス国」）では国民の70%を 占める仏教により殺生が厳しく戒められているた め、酪農が主要な畜産業となっている。しかし ながら、牛の生産能力が低いこともあって2009 年時点で牛乳の自給率は33%と低迷しており、 ニュージーランドやオーストラリアからの粉乳の 輸入に大きく依存している。ス国では酪農は農業 分野における国の重要産業と位置付けられてお り、2016年までに完全自給を目指して政策の強 化を図っているところである。そうした中、2009 年にJICAの技術協力プロジヱクトとして小規模 酪農改善プロジェクトが始まった。5年間を期限 とするプロジェクトであり、2014年3月に終了す る予定である。終了するに当たり、公益社団法 人畜産技術協会から本プロジェクトの活動とその 評価について機関紙「畜産技術」に紹介する機 会を得た。