マレイシアにおける油ヤシ副産物の飼料化の技術開発協力

摘要

現在マレイシアで行われている未利用資源飼料化計画プロジェクト（JICAプロジェクト、1997．3－2002．3）に1999年3月まで2年間、飼料評価の専門家として派遣された。 当プロジェクトは油ヤシ茎葉の飼料化を主眼に、油ヤシ茎葉の収穫、調製、加工、製品化までを一貫して行い、牛を主とした草食動物用飼料として安全かつ廉価な飼料をマレイシア国内に供給することを目的に立てられたプロジェクトである。 しかし、このプロジェクト発足までには、それ以前に20年近くにわたる熱帯農業研究センター（現国際農林水産業研究センター、JIRCAS）とマレイシア農業開発研究所（MARDI）との共同研究の歴史がある。 今回はこれらの共同研究も含めた油ヤシ副産物利用の概況を紹介したい。