ホエーおよびカゼイン蛋白遺伝子型解析による乳牛群改良の可能性（2）

摘要

乳量，乳脂肪量，乳蛋白質量，乳脂肪率および乳蛋白質率に及ぼす変動要因の大きさを検討するため，βLg，kCN，α_(s1)CNおよびβCN遺伝子型，さらに，地域，分娩年、月，また，それらの交互作用効果も考慮して最小二乗分散分析を行ないました。 有意差を検討するための要因を考慮した最小二乗分散分析の結果は表4に示しました。 初産次は乳量でβLgとα_(s1)CN，乳脂肪量および乳蛋白質量でα_(s1)CNが有意な差がありました。 分娩年、月および地域では乳蛋白質率以外は高度に有意でした。 乳蛋白質率では分娩年のみとで差は認められました。 交互作用については化CN×βCNで乳量，乳脂肪量および乳蛋白質量でのみ有意差が認められました。 地域とLgとの間で乳蛋白質率でのみ認められました。 分娩年齢および搾乳日数の一次回帰効果は乳量の分娩年齢以外はすべて有意差がありました。