酪農現場における飼料給与を中心とする飼養管理方法についての一考察(1)

摘要

平成20年のトウモロコシ価格の急上昇以来，飼 料価格や農業資材の高騰など生乳の生産コストは 上昇し，赤字経営の酪農家が急増しました。このこ とを受け，生乳生産者団体と乳業メーカーの話し合 いがなされ，平成20年には異例の年度途中の乳価 の引き上げ，更に，平成21年度には飲用乳価で10 円近い引き上げがなされ，酪農家も一息ついたとこ ろです。ところが酪農現場を回っていますと，一息つけた 方もおられますが，一息つけなかった酪農家も大勢 おられ，しカゝも，10円ぐらいの乳価値上げでは一息 つけず20円の値上げでも一息つけるかどうカゝ，と いう酪農家もおられます。一方，乳価改訂前でも利 益を上げている酪農家もおられ，乳価改訂で上昇分 が丸儲けとなり，笑いが止まらなレ、酪農家もおられ ます。