森林の多面的機能の評価について

摘要

本稿は平成13年度農村振興整備研修会、セミナー（平成14年3月6日、明治大学リバティタ　 ワリバティホ－ルにて本財団開催）における講演の速記録を、講師の了解を得て、山部修　 正のうえ掲載するものである。 太田です。 私は、森林が専門ですので、農業関係では、今まで農村環境整備関連の委員会で少しお世話になった程度です。 それと昨年12月に田渕先生、塩見先生の編著で『中山間地と多面的機能』という冊子が出ていますが、それの第1章「水源地域としての中山間地」という部分を私、書かせていただいています。といいますのは、私は森林の中でも治山、砂防、森林水文が専門でして、農業、森林、中山間地域という脈絡では、森林の水源滴養機能の話がまずでてきますので、こんな形で仲間中に入れさせていただいています。 そういうことで、きょうは、佐藤晃一先生、生源寺眞一先生の話が中心であり、私の方はその中にはさまれて、少しリラックスしてお聞きいただければよろしい部分かと思います。