水酸ラジカルのHPLCによる定量法

摘要

活性酸素（スーパーオキシド(O{sub}2{sup}(-·))，過酸化水素(H{sub}2O{sub}2)，ヒドロキシラジカル(HO·)，一重項酸素(1{sup left}O{sub}2))やフリーラジカルは現代病と言われるガンや心筋梗塞·糖尿病·リウマチを始め，脳梗塞·白内障·種々の虚血および自己免疫疾患の引き金となっており，これらを消去する化合物を摂取すると健康に良いと言われるようになった。 しかし，活性酸素を消去するという活性がどの程度あるかを知るためには，活性酸素の量を正確に定量する方法，ならびに活性酸素の消去を測定する方法がなければならない。 活性酸素の中でも反応性の高いヒドロキシルラジカルは直接に測定するよい方法がなく，ESR-スピントラップ法のよる半定量法が汎用されている。