BDマックスTM全自動核酸増幅検査システムを用いたバンコマイシン耐性遺伝子検出

摘要

BDマックスTM全自動核酸増幅検查システムを用いたバンコマイシン耐性遺伝子(van遺伝子）の全自動検出について検討した。同時再現性の検討においては，各丽 遺伝子のreal-time PCRにおけるCt値の変動係数：CV (%) livanA 2.09%, vanB 1.72%, vanCl1.41%, vanC2/C31.52%と良好な結果が得られた。腸球菌43株(vanA保有菌 4株，vanB保有菌14株，vanBおよびvanC/同時保有菌1株，va?CM呆有菌6株，raw 0/C3保有菌4株，全raw遺伝子陰性菌14株）を用いた従来のconventionalPCR法と の比較においては，一致率100%の結果を得た。本システムは従来法でマニュアル操 作が必要であったDNAの抽出，template DNAの分注などのPCR前検体処理，ゲル電 気泳動やェチジゥムブ口マイド染色などのAmplicon検出操作がすべて自動化され，業 務負担およびコンタミネーシヨンのリスクが大幅に軽減されたうえ測定時間も約半 分に短縮されており，検査の迅速化，省力化に大きく貢献できるものと考えられた。