米国に研究開発センターを設立: 海外でもR&D本格化

摘要

(株)島津製作所は7月1日,米国における先進的な大学•研究機関との共同研究•共同開発を推進するため,100%出資の米国子会社Shimadzu Scientific Instruments, Inc.(本社:米国メリーランド州コロンビア;SSI)の施設内に,SSIイノベーションセンターを設立すると発表した。同社は北米において,主力製品であるクロマトグラフや質量分析計などを使用し,臨床分野や食品の安全,環境•エネルギー分野などに関する共同研究を進めてきたが,このような研究やユーザーとの連携をさらに推進するべく,今回の設立に至ったものである。同センターは,SSIのアプリケーション開発部門やソフトウェア開発部門を母体とする組織である。同センターには,戦略的共同研究促進グループ,研究開発グループ,アプリケーション開発サポートグループの3グループを設け,従業員計26名が業務に当たる。7月下旬から本格的に稼働を開始し,今後5年間で合計約2,000万ドルの研究開発投資を計画している。メリーランド州には,ジョンズ•ホプキンス大学やNIH(国立衛生研究所),NCI(国立癌研究所)をはじめ,先進的な大学•研究機関•企業が多数立地している。