イオンクロマトグラフーポストカラム吸光光度法による臭素酸測定に係る検討

摘要

臭素酸（HBrO_3）はオゾン処理時に生成する副生成物として知られており、国際がん研究機関（IARC）はGroup2B（発がんの可能性がある）に分類するなど、発がん性が指摘されていることから、水質基準値（0.01mg/L）が設定されている。臭素酸は平成15年7月22日付け厚生労働省告示第261号（以下、告示法）別表第18において、イオンクロマトグラフーポストカラム吸光光度法により測定するとされ、式（1）、（2）に示すように亜硝酸ナトリウム溶液及び臭化カリウムー硫酸溶液を注入し、三臭化物イオンを生成させ、268nm の紫外部吸収度を測定する方法となっている。