短距離併設トンネルにおけるシールド転用の一形態: 名古屋市営地下鉄桜通線延伸　大塚工区

摘要

名古屋市営地下鉄桜通線は，名古屋市都心部を東西に貫通し，名古屋市東南部地域に至る路線で中村区役所駅～野並駅までの14.9kmを営業している．今回，建設延長4.1kmの延伸工事を行っている野並～徳重間は，沿線に大規模な住宅団地があり，多くの土地区画整理事業が行われるなどの人口増加の著しい地域となっており，通勤・通学の新しい足となるとともに，野並交差点付近の交通渋滞の緩和なども期待されている．rn本稿では，主にシールド工法で行う野並駅～鳴子北駅（仮称）問の施工区間である大塚工区のシールド転用と施工実績およびFEM解析による地盤変位予測と実測結果などについて報告するものである．