住宅地に近接した最大幅80mの開削トンネル: 名古屋市営地下鉄桜通線　徳重第1工区

摘要

名古屋市営地下鉄桜通線延伸工事において，徳重駅は終点となるため，駅部に加え車庫部・引上線郡がある．当工区 である徳重駅第1工区は施工区間延長360m，最大幅員80mであり，開削工法にて施工を行うものである． 施工範囲が広範囲に及ぶため，地下水位・地質構造の深度方向および平面的な把握が必要である．そのため，地下水 位観測による帯水層の検討・地質調査システムによる地質状況の3次元構造の精査について述べる． また，当工区には駅部・車庫部・引上線部それぞれに特有の地形条件があり，連壁工法・土留め工法が異なるため， その施工方法の特徴や施工に関する留意点・対策を述べる．