画像処理を用いたはりのパラメータ同定（第6報，直交関数系を用いた手法における同定精度の向上）

摘要

機械/構造物を長期間にわたって高い信頼性で維持するために，多くの非破壊的な手法が提案されてきた．材料力学的な手法としては，赤外線を用いた手法や超音波を用いた手法が提案されてきた．しかし，これらの手法には多大な計測時間がかかる等の問題点があった．振動を用いる手法としては，機械/構造物を加振し，そのときの振動的な挙動から振動特性（質量，剛性，減衰）やモード特性（固有振動数，モード形状）を同定することによって損傷の程度を推定してきた．しかし，実際のシステムに取り付け可能なセンサーの数は限られているので，損傷の位置と大きさを精度よく求めることは困難であった．