建築構造ケーブルの屈曲が疲労特性に及ぼす影響に関する実験的研究

摘要

近年では、張弦梁構造やガラスファサードの支持構造等に、ケーブルやロッドに代表されるテンション材を使用した建築物が増加している。しかし、ケーブノレはロッドに比べ強度、引張方向の疲労特性、運搬性等において優れた特性を有しているにも関わらず、テンション材としてはケーブルよりロッドの方が数多く使用されているのが我が国の現状である。この原因として、ケーブル構造の設計法に関する技術的なデータの蓄積や設計者の理解度の不足が考えられるが、その中のひとつとして種々のディテールに対する設計用データが未整備であることが挙げられる。%The cable has beneficial characteristics of tensile strength, fatigue characteristics of tensile direction and transportability. But the knowledge of the design and construction for the structures with cable is insufficient in Japan. Particularly, in the case of Beam String Structure with bending cable, as far we know, the fatigue characteristics of the cable have not been reported yet In this paper, the fatigue characteristics of the cable were verified by the fatigue test.