海外における熱電発電の研究・開発動向

摘要

熱電発電技術は長い開発の歴史を持つが、近年、熱電発電技術関連の研究・開発は日本のみならず、中国、米国、欧rn州各国で再び活性化している。背景としては、億炭素化社会実現に向けて世界的にさまざまな省エネルギー技術が再検討される中、未利用熱エネルギーの有効利用技術に注目が集まっているということ、また2000年以降に高性能な熱電材料の発見、提案が相次いでいることがある。図1に示すように熱電変換技術関連であることを示す「thermoelectric」をキーワードとする学術文献が1990年以降に大幅に増加しており、また図2に示すとおり、熟電（発電）技術に関連する文献数も2000年以降急激こ増加している（ヱl。　ここでは熟電材料、熟電モジュール、熟電発電システムについて各国の研究・開発動向を紹介する。