NEDOの次世代浮体式洋上風力発電システム実証研究(パージ型）

摘要

政府が2010年6月に閣議決定した「新成長戦略」では、「公有水面の利用促進、漁業協同組合との連携等による洋上風力開発の推進等への道を開く」とされている。また、2018年7月に閣議決定した「第5次エネルギー基本計画」では、再生可能エネルギーの主力電源化が明記され、洋上風力については、着床式の低コスト化とともに、浮体式の技術開発等を行うことが示されている。日本は、先行する欧州等と比べ、風況、波力、海底地形、海底土質、雷、地震、津波等の気象·海象条件が異なるため、日本の条件に適した洋上風力発電システムの技術開発が必要となっている。また、海域利用のルール整備や系統接続に係る課題への対応等についても、先行する欧州の取り組みを参考にしつつ、導入促進を図ることが求められている。