統計で振り返る「平成」(16)

摘要

グロ一バルゼーションが浸透してきたことに伴い、国際的な経済情勢の変化が、よりダイレクトに我が国経済に影響するようになった。20世紀末の日本経済の落ち込みは海外発の出来事が引き起こしたものだった。アジア通貨危機（1997年7月）を契機に第二次平成不況（1997年5月〜1999年1月）が発生し、また、米国のインターネット関連ベンチャーなどによるIT景気（1999年1月〜2000年11月）が伝播し、我が国経済にも好影響を与えたが、そのITバブルが弾けたことに伴って、第3次平成不況（2000年12月〜2002年1月）が発生した。