戦後統計の歴史: 主として統計調査の変遷について

摘要

第2次大戦中、著しく活動が制限されていた統計は、戦後になって大きく発展した力、その歩みは必ずしも順調ではなく、その時々の経済社会の変化に応じて統計も変化してきている。その時期を区切るのは難しいが、大まかに次の4つの時期、(1)戦後の復興期（2)高度経済成長期(3)オイルショック以後(4)デフレから現在、の4つに分けて足取りを追ってみよう。各分野の統計をすベてバーするのは無理なので、ここでは政府統計の中核的な役割を果たしている総務省統計局の統計を中心にみてゆくことにする。