軟弱地盤地域での堤防盛土における新工法の試験施工について:PFS工法およびALiCC工法

摘要

兵庫県北部を流れる円山川は平成16年10月の台風23rn号により，決壊，越水を生じ，流域に甚大な被害が発生rnした。このため，同規模の洪水に対し再度の災害を防止rnするために，築堤，堤防強化等の工事を実施しているが，rn円山川が流れる豊岡盆地は軟弱地盤であることから，盛rn土による地盤沈下や，それによる堤防近接家屋への影響rnが懸念される。よって，築堤に際しては，変位抑制対策rnの検討が必要である。変位抑制対策は，地盤調査，工法rnの比較検討を行い，部分フローティソグ鋼矢板工法（以rn下PFS工法という）1）および低改良率セメントコラム工rn法（以下ALiCC工法という）2〕を採用した。