地盤工学関連分野における大型計算機を用いた数値シミュレーション

摘要

数値シミュレーションの信頼性を担保するための考え方として，verification (検証)とvalidation (妥当性確認)というものがある。Verificationでは設定した数理問題で十分精度良い解が得られているかを確認し，vali-dation ではverificationされた解による現象再現の妥当性を確認する。Capability computingの進歩により解の精度は高まりつつある。また，capacity computingの浸透により，その信頼性も高まると期待される。一方で，CPUと専用プロセッサのハイブリツド化が進み，より大規模な問題をより高速に解くことが可能になると期待されている。大型計算機を用いた数値シミュレーションというと,ややもするとcapability computing を指向しがちで，「綺麗なアニメーションは作成できるが，実務では"使えない"」という向きもあったかもしれない。