キーノート講演4:遠心模型実験による地盤—基礎—構造物の相互作用を考慮した地震荷重の評価，2015年ネパール地震報告

摘要

キーノート講演4では，Korea Advanced Institute of Science and Technology(KAIST)のProf. Dong-Soo Kimが"Evaluation of seismic loads on structures considering soil-foundation-structure interaction via centrifuge"と題して，遠心模型実験による地盤—基礎—構造物の相互作用を考慮した地震荷重の評価について約40分間講演を行った。講演内容は，序論，遠心模型実験施設の概要，浅い直接基礎(Shallow Foundation)•地下室を有する深い基礎(Deep Basement)•杭基礎(Pile Foundation)における地盤-基礎-構造物の動的相互作用の実験的評価，これらの動的相互作用を考慮した合理的な基礎形式の提案，そして結論であった。基礎の耐震設計上の課題に始まり，遠心模型実験の方法，3種類の基礎を有する構造物の動的応答と地盤•基礎との動的相互作用，そしてこれらの動的応答に基づくロッキングを考慮した直接基礎や杭頭非結合の杭基礎の提案で締めくくられた。理路整然とした非常に分かりやすい講演であり，Kim教授のスマートさが伝わるものであった。