湖底の砂や泥にすむ生き物(底生動物): 琵琶湖を例として

摘要

湖沼に生息する底生動物には多くの分類群が含まれ，種数も膨大である。琵琶湖を例にすれば，動物•植物プランクトン，水生植物等を含む，これまでに確認されたすべての動植物約1700種のうち，1/3以上が底生動物である。分類群別では水生昆虫類が最も多く，とくにユスリカ科が171種と最も多い。次いで軟体動物(貝類)，環形動物(ミミズ類，ヒル類)の順である。また，アナンデールヨコエヒJesogammarus annandalei，ビワオオウスムンBdellocephala annandalei，セタシジミCorbicula sandai，カワニナ属ビワカワニナ亜属Semisulcospira(Biwamelania)の種等の固有種も生息している。