MS技術の進展と環境微量分析への応用

摘要

本研究委員会は，質量分析(MS)を用いた環境中化学物質の微量分析技術の開発と活用を目的に活動している。最近ではネオニコチノイド系農薬や医薬品•化粧品等のパーソナルケア製品(PPCPs)による環境汚染が注目され，代謝物等も含めた多くの化学物質の極微量かつ高精度な分析が求められ，GC/MS，LC/MSに加え，飛行時間型質量分析計やOrbitrap質量分析計等の最新技術の活用から，前処理技術の開発，精度管理，汚染機構解明，データ解析手法等の研究活動を行っている。また，得られた成果の普及や関連情報の共有を目的に専用Webサバーを開設し，シンポジウム発表内容の公開，メーリングリストによるリアルタイムな情報交換，電子シンポジウム(e-シンポ)の開催等を行っている。