身近な自然を見る•観る•診る: その実践と課題

摘要

前回のシンポジウム「あらためて身近な生活環境を考える」で，委員会が目指すのは一般市民によるボトムァップであり，身近なものを身近であると実感することが必要と認識された。また企業や行政の事業でも生活者の視点が今まで以上に必要という見解も示された。 その議論を踏まえ，それぞれの身近にある色々な自然を見つめよう，という立場から今回のセッションを企画した。テーマに並ぶ「みる」のうち「見る」はとくに考えずとも「みえる」（キッカケとしては重要かも知れない）ものが対象であること，「観る」は少し積極性を持つた行動として観察しょうという立場，「診る」は，より積極的に調べようという立場を意識したものであった。様々 な関わり方がある中で，そのいずれをも受け入れ，実践の内容，得られた成果，そして課題を互いに知り考えることを志向した。公募の結果，6件の発表があり，最後に総合討論を行った。