インタビュー IHSエレクトロニクス&メディアディスプレイリサーチ テレビ用パネルの在庫急増 高解像度の中小型が収益源

摘要

テレビ用液晶パネルの在庫が積み上がり、下期の液晶パネル需要の雲行きが怪しくなり始めている。今後の業界展望について、来日したIHSエレクトロニクス&メディアHead of Display Researchの権商世(Peter Kwon)氏に伺った。IHSは先ごろ液晶TVパネルメーカーのパネル在庫が安定レベルを超えたと発表しましたね。権7月から安定レべルを超え、以降はオーバーサプライに近い状況になると予測している。もともと7～9月期以降は需要が強いと考えられていたが、中国パネルメーカーの生産が旺盛なことに加え、円安で日本の稼働率が高まったこともあって、急激に在庫が増えた。これに伴い、テレビ用パネル価格の値上げという話は全く聞こえなくなった。韓国および台湾パネルメーカーの今後に大きな影響を及ぼすだろう。