ルネサスモバイルレノボが買収名乗り ハイエンドスマホ強化の一環

摘要

ルネサスエレクトロニクス㈱(東京都千代田区)が売却を検討している子会社のルネサスモバイル㈱(RMC)の売却先として、中国レノボ(聯想集団)が名乗りを挙げていることが分かった。他に数グループが買収を検討しているもようで、今後数カ月以内にも具体的な売却先が決まるものと見られる。RMCはスマートフォン(スマホ)など携帯電話向けモデムやアプリケーションプロセッサー(AP)を手がけるルネサスの100%子会社。2015年11月に約2億ドルで買収したノキアのモザム部門が母体となっている。買収後はスマホ市場での事業拡大を目指していたが、シェアが上がらず不採算事業となっていた。ルネサスも経営再建の一環として、RMCの事業見直しを13年3月に発表。売却先を探していた。