列島縦断産官学の未来像 マウンターでシェア30%目指す 自動化、ソリューション化推進で差別化

摘要

愛知県中央部に位置する知立巿は、古くから交通の要衝として栄え、江戸時代には宿場町が置かれていた。鉄道主要駅の名鉄知立駅より東、東海道にルーツを持つ国道1号線に隣接し、チップマウンターのトップメーカーである富士機械製造㈱(愛知県知立巿山町茶碓山、0566-81-2111)がある。同社は工作機械メーカーとして創業したが、電子部品組立分野に参入したのは1978年。音楽プレーヤー向けに開発した自動挿入機を、標準機として製品化したことがきっかけだった。その後、電子部品の高速表面実装ニーズの高まりを受けて81年に0.25秒の高速実装を実現したCP-1を、続く84年には画像処理位置決め機能を搭載したCP-2を製品化。これがデファクトスタンダードとなったことから、トップメーカーとしての地位を獲得した。