難聴者·人工内耳装用者の音声·言語認知静岡県立総合病院とNTTCS研が共同研究

摘要

静岡県立病院機構静岡県立総合病院とNTTコミュニケーション科学基礎研究所(CS研)は、難聴者·人工内耳装用者の音声·言語認知を共同研究するための協定を10月19日に締結した。デジタル補聴器や人工内耳といった新たな機器が普及しているが、音を知覚し、ことばを認知するまでの過程には未だ不明な点が多く残されている。例えば先天聾であっても、乳幼児期早期に人工内耳を装用すると健聴児と同様の音声言語獲得が可能なことが実証されている。しかし、電気信号から語音認知に至るまでの情報処理や発声·歌唱能力との関わりについて、脳のメカニズムや発達の過程は解明されていない。