「水素脆化の原因」アルミの自発的破壊現象解明

摘要

日本原子カ研究開発機構原子カ基礎工学研究センターの都留智仁研究主幹、同機構システム計算科学センターの山ロ正剛研究主幹、九州大学の戸田裕之主幹教授、富山大学の松田健ニ教授らの研究グループは、先端分析計測機器を用いて水素によるアルミニウムの破壊現象を詳細に観察した。また大型計算器を用いた原子レべルのシミュレーションによって、破壊機構の評価を行った。その結果、アルミニゥム合金中の微細粒子周辺に集まる水素が原因でアルミニウムが自発的破壊(剥離)を起こすこと、それが水素脆化の原因であることを解明した。