森林火災対策の山焼きを妨げる障壁

摘要

米国カリフォルニア州において、森林火災対策に山焼きを広く用いることを妨げている3種類の社会政冶的な障壁(リスクに関連する障壁、リソースに関連する障壁、規制に関連する障壁)を特定したことが報告された。山焼きは、地表の可燃物を除去するために管理条件下で意図的に起こす火災で、森林火災を防ぐ効率の良い方法であることが示されている。近年、米国西部、さらには世界中で、壊滅的な森林火災が増加している。こうした火災は、気候変動(高温乾燥状態が増強した)、過去の火災抑制策(これによつて木材などの植物材料の燃料が1世紀にわたって蓄積可能となった)、可燃物の不十分な処理が組み合わさって起こる。カリフォルニア州では2000万エーカーの森林地が、可燃物を処理する山焼きなどの対策の恩恵を受ける可能性がある。