スピン波を用いた熱エネルギー移動 東北大などの研究グループ成功 省エネデバイス技術へ応用期待

摘要

東北大学金属材料研究所の安東秀助教、同原子分子材料科学高等研究機構の齊藤英治教授、日本原子力研究開発機構先端基礎研究センターの前川禎通センター長、東邦大学理学部の大江純一郎講師らの研究グループはこのほど、磁気の波(スピン波)を用いて熱エネルギーを望む方向へ移動させる基本原理の実証に成功した。この手法を利用することにより、今後、電子デバイス・マイクロ波デバイス中の発熱の問題が克服され、次世代省エネルギーデバイス技術の開発に貢献するものと期待される。