免疫反応の新たなブレーキ役モデルマウス用いて発見 千葉大アレルギー疾患治療へ道

摘要

アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などのアレルギー性疾患は、国民の3割が罹患しているとの報告ががあり、増加の一途をたどっている。その治療となると、対症療法しかなく、根治療法の開発が待たれている。千葉大学大学院医学研究院の中山俊憲教授らのグループは、アレルギー性疾患解明のカギを握る、遺伝子発現を抑制するタンパク質『EZH2』分子が免疫反応のブレーキ役であることを発見した。