脳のMRI画像から高齢者の運転能力を評価できる可能性 東大•高知工科大実車両の運転試験で示す

摘要

東京大学生産技術研究所次世代モビリディ研究センターの中野公彦准教授と鄭仁成特任助教、高知工科大学の朴啓彰客員教授(高知検診クリニック脳ドックセンター長)は共同で、脳のMRI画像で白質病変と診断される高齢者群が同年代の白質病変と診断されない高齢者群と比較して、運転能力が低下していることを、実際の運転試験で明らかにした。医学的に症状の無いとされる軽度の白質病変でも、運転能力に差があることがわかった。MRI画像診断で運転能力の評価ができる可能性や、運転教育や自動車のアシスト機能の開発に貢献する成果と期待される。成果は科学学術雑誌「PLOS ONE」に10月8日掲載された。